こんにちは、キムちゃんです。
このところ急に冷え込んできましたね。
今日は夏物をしまったり、こたつを出したりして冬支度をしました。
冬支度したらあったまるものが食べたくなって、今夜の夕飯はおでん。
ところが、うちの息子たちからはおでんは不評です。
「今夜はおでんだよ」と言うと、決まって「えーーっ・・・」とブーイングが起き、果てには「納豆ある?」とか。
なんとかしておでん以外のものでご飯を食べようという魂胆です。
でもそういえば、私も子供のころおでんが嫌いでした。
実家でも冬になるとよくおでんが登場しました。いつもおでんを煮る鍋は決まっていて、白くて四角い、側面に紺とオレンジと赤かなんかのラインの模様が入ったキャセロール鍋。蓋は透明。そのお鍋で母がぐつぐつ煮ているのを見ると、「あぁ、なんだ今夜おでんかぁ・・・」なんてテンション下がったもんです。
子供の私が好きな具は大根と卵とはんぺんぐらい。当時は餅入り巾着とか気の利いたものはあまり普及していなかったので、鍋の中どこ見ても似たような練り物ばっかり。
絶望的です。
もうちくわに至っては憎しみすら感じましたね。
いったい、これをおかずにどうやってご飯食べりゃいいんだ?ってな具合で、おでんはそこそこにご飯にふりかけかけて食べてました。息子たちと全然変わりません。
でも今はおでんが大好きです。好きになったのは15歳年上の従姉、Y姉ちゃんのおかげです。
学生時代、東京で一人暮らしをしていましたが、時々河口湖に住むY姉ちゃんが仕事で上京ついでに訪ねてきてくれました。
ある時「美味しいおでんのお店あるよ」と言われ、連れて行ってもらったのが銀座の老舗おでん店・やす幸。澄みきったおだしに、丁寧に下ごしらえされた具材が煮込まれていてとても上品でした。おでんと言われて正直あまり気が進まなかったけれど、いただいてみたらあまりに美味しくておだしも全て飲み干して帰りました。
それを機におでんを嫌に思わなくなり、母のおでんも好きになりました。やす幸さんはお値段もそれなりでしたが(Y姉ちゃんのおごりでしたけどね)、おでんに対する負のイメージを払拭できたことを思うとそれ以上の価値があった体験です。今でも従姉とやす幸さんに感謝しています。
息子たちがおでんのしみじみとした良さをわかるのはいつのことやら。お酒を飲めるようになってからでしょうか。