こんにちは、キムちゃんです。
14日から15日にかけて山梨県に降った記録的な大雪。先日のブログで8日の雪を「大雪」と言いましたが、今考えると比にもなりません。
甲府の積雪量は114㎝との発表ですが、おそらくもっと積もっていた印象です。
この信じられない光景をブログにしなければと写真はたくさん撮りためていたものの、とにかく毎日ひっきりなしの雪かき、幹線道路までの確保、そして濡れた衣服の洗濯・・・に追われ1週間たってようやくパソコンに向かうことが出来ました。
世間はソチオリンピックで盛り上がっていた最中ですが、山梨県民、それどころではない1週間であります。
今だ孤立している集落や甚大な被害があった方々、どれだけの不安と不便を抱え、心を痛めておられることでしょう。謹んでお見舞い申し上げます。
15日。
朝起きたらまず、雪が腰から胸の高さほどまであって玄関から出られない。甲府盆地でこんなこと過去にありません。
夜寝る前に玄関前から車まで雪かきしておいたのに・・・・夜中のうちの降雪量が凄まじかったことがわかります。
盛り上がっているのは私の車です。雪かきしておいてこれですからね。
向こうにとまっている軽トラなど車高のそこそこある車はかろうじて姿を確認できますが、夫のプリウスはほぼ完全に埋まっていました。
まず雪に埋もれてしまったスコップを探し出すことから始めました。家の中に入れておけばよかった。
長男と私、雪を両手でかきわけかきわけ、平泳ぎのようにして進みようやくスコップ1本発見!その後残り2本を探し当て。
とりあえずスコップで人が一人通れるだけの道を作り、車までたどり着いたら埋まった車を掘り起こす作業開始。
お昼近くになってやっと一台発掘できました。発掘作業にはげむ夫。
午後になってやっとプリウスも姿を現すも、道路が雪に埋もれていてとても車で外には出られず。
見渡す限りこの有様なので途方に暮れますがやるしかありません。
我が家から一番出やすい幹線道路は国道20号。15日は家の前の道路をあけるので精いっぱいで、とても20号に抜けられる道を雪かきするまで手がまわりませんでした。
16日。
こちらは朝の我が家前の風景。
前日よりだいぶ積雪の嵩が減りました。雪かきしてある部分としていない部分の差が歴然です。
この日も朝から道路の雪かきに追われ、午後になってようやく車で外に出られるようになりました。
山梨は海も空港もないので物流は陸路のみが頼りとなります。中央道も鉄道も動かなくなったため買い物に行ってもコンビニやスーパーの棚は品薄、牛乳・納豆・パン・カップ麺・レトルト食品などはほとんど売り切れ。
翌日はさらにひどく、イトーヨーカ堂は店内ほとんど何もない状態だったそうです。
我が家は石油ストーブに使う灯油が切れてしまいました。オール電化なのでもしも停電になったらどうやって寒さをしのごう、このまま物流が回復しなかったらどうしようと空恐ろしくなりました。 ないとなるとどうしても納豆が食べたくもなり。
しかし満足な食材は手に入らずとも暖かい部屋で食事がとれ、お風呂にも入れる。車でもなんとか出られるようになった。もしも停電してもカセットコンロでお湯を沸かせるし、布団にくるまればいい。孤立状態の方々や車に閉じ込められて数日の方々を思えば申し訳ないことだね、と家族四人で話しました。
17日。
新聞が二日ぶりに、まとめて三日分届きました。
新聞を読める幸せ。
まだまだ雪深い道路があり、また路面凍結も大変なものです。その中の配達に新聞店の方々の意気を感じ、感動しました。また、大雪で配達できないだろうと想定されながらも記者の方が記事を書き、刷られていたことにも心を揺さぶられました。
18日。
中央道が開通し、物流はだいぶ通常通りに戻ってきました。一部商品によっては欠品もあるようで21日立ち寄ったコンビニはまだカップ麺コーナーがこんな様子でしたが。
今日もまだ孤立集落へのヘリが一日に何度も上空を飛び、尋常ではない雰囲気が続いています。